社会福祉法人の組織再編・事業譲渡
社会福祉法人は税制面で優遇されているため、国や自治体からの支援が手厚く経営が安定していると思われがちです。
しかし近年、経営事情の悪化が原因で法人の分割、合併、事業譲渡を検討する社会福祉法人が増加しています。
社会福祉法人の組織再編で悩ましいことは、社会福祉法人が社会福祉法に基づいて整備をされる法人のため、一般的な会社とは異なり、分割や事業譲渡(実施は可能)などの手続き規定がないことです。
規定がないことで全く検討できないかと問われたら、そうではありません。
株式会社のような一般的な企業の合併や事業譲渡と違い、所轄庁の承認が必要になるなど手間はかかりますが、可能なケースもあります。
公益性が高く社会福祉事業を行うことを目的とする法人あることから、施設利用者への影響が懸念されるため、細やかなプロセスを必要とし煩雑な手続きとなります。
それでも相談が絶えないのは、社会福祉法人の運営は簡単ではなく行政の支援なしでは成り立たない悪循環の経営状態が続き、破綻してしまう法人があるためです。
検討されている方はぜひご相談ください。無理かもしれないと思っていも、良い方法を提案できるかもしれません。